政策と理念
町の活性化には、どのような方策があるでしょうか。働く場所の確保、農林商工業の振興、保健福祉の充実…広い分野にわたって町民の要望があります。そして、ほとんどの町民が、町の未来を真剣に考え、問題点などへの意見を持っています。
町に対する「愛情」は町民の誰もが、とても強く持っていることを実感できます。それでは町に対する、町民の「誇り」はどうでしょうか。
ふるさとの町を愛する反面「大子は山の中だから」とか「県の最北端で、高速道路も遠いし」「高齢化率が県内一番だから」などと、悲観的な考えを持っている方が、少なくないように思うのです。「愛情」は強いけれど「誇り」は持てない。そのように見受けられるのですが、いかがでしょうか。
「大子は山の中だから」というようなネガティブ(否定的)な感情は「理由なき劣等感」でしかありません。まず、最初にやらなければならないことは、この「理由なき劣等感」を打ち砕くことではないでしょうか。
劣等感は、ほかと違う面があるから感じるのであり、その違う面を勝手に「劣っている」と自分で決め付けているから起きる感情なのです。
発想をかえれば、「ほかと違う」ことは「ほかには無い」「ここだけに有る」ということになり、何が違うのかを冷静に分析すれば、特徴のある長所を発掘できるのです。「静かなところ」という言葉から、ネガティブな感情で連想すると、「さびしいところ」「なにもないところ」といった言葉が浮かびます。ところがポジティブ(肯定的)な感情で連想すると、「落ち着くところ」「安らぐ場所」「癒されるところ」といった良い言葉が並んでくるのです。
このポジティブ、前向きで積極的な発想を町民みんなが持てるようになることが、まずなにより必要だと思うのです。
昔あった学園ドラマの冒頭のシーンが、今の状況に例えられるのではないでしょうか。廃部になりそうな弱小の運動部。
試合に勝つことさえあきらめきった部員達。でも、なにかをきっかけに「やってみよう」と再チャレンジしていく。きっかけは、女子マネージャーの応援だったり、一人の熱血部員だったり、頑張り教師だったりと、その原因はさまざまであっても、何度もくじけそうになりながら少しずつ強くなり、仲間と一丸となって強いチームに育っていく姿は、まさに感動をよぶ青春モノです。行政とドラマを一緒にするなと叱責を受けるかもしれませんが、精神的な向上心の重要さはまったく同じだと思うのです。「どうせダメだろう」では一歩も前へ進みません。「なんとかなるかも」ならばチャレンジする勇気が湧いてきます。「やってみればなんとかなる」という気持ちになれば、発想が柔軟になり、困難への対応力が高まります。
柔軟な発想とは、アイディアなどの発想力もそうですが、広い観点から優先順位を見極めることができる柔軟な判断も該当します。小さな利害関係にとらわれることなく、長期的な視野から考えて判断することは、堅い頭のままではできません。
困難への対応力とは、公共の優先順位から判断すれば、自分に不利になるようでも、本質を見極めれば、結果的に自分にとって良くなるといった冷静な見方ができるかどうかだと思うのです。
「義務」と「権利」の相対する言葉があります。義務を果たした者が、はじめて権利を主張できるという原則が、最近、忘れかけている様にも感じます。個人の自由だ、自由の権利だと主張する前に、人様に迷惑をかけてはならないという義務が存在します。それは昔から日本人が受け継いできた美徳です。義務と権利を天秤につるせば、義務のほうが重いのではないでしょうか。だから「人を思いやるこころ」が生まれてくるのだと思うのです。逆であれば「身勝手な人間」でしかありません。
この大子町には「人を思いやるこころ」はしっかりと受け継がれていると思います。それは町への愛情「町を思いやるこころ」があるからです。そんな町に、今度は「誇り」という心を根付かせていきたいと思うのです。大子で生まれ育つ子供達のこころに「誇り」が育てば、町の未来がとても楽しみになると思いませんか。
そのために、まず私達大人が「誇り」を持てるよう努力していきましょう。高齢化率県内ナンバー・ワンなどという事例は気にすることありません。実年齢よりも精神年齢のほうが大事です。発想が柔軟で前向きな町民が多ければ、「精神年齢の高齢化はちっとも進んでいない!むしろ大子のほうが若い!」と発信できるようになるのです。町民一人ひとりが、青春ドラマの主人公になり、町の未来のために汗を流し、涙をぬぐう。町のあしたを熱く想いながら「あの夕日に向かって走るんだ!」と心の中で叫ぶ町民だらけの大子町を想像したら、わくわくしてきませんか。そう思ったら、あなたも今から主人公の一人なのです。 まず、ネガティブな発想の「理由なき劣等感」は早々に捨て去りましょう。そこから、新たな一歩は始まります。
このような発想を活動の基本とし、議員活動をとおして「大森勝夫」は発信していきます。